七ヶ浜ボランティア「写仏・切り絵の会」

「写仏・切り絵の会」

先日、毎年おこなっている東日本大震災ボランティア活動の為、
近隣寺院の青年僧仲間と共に宮城県七ヶ浜に行ってきました。

例年は守り本尊様を描く「写仏会」を開催していましたが、
今回は真言宗僧侶・ 天野こうゆう師のご厚意に甘えて
貴著『仏さまのほほえみ切り絵』を使わせていただき、
『写仏・切り絵の会」を開催いたしました。

参加される方には「写仏と切り絵、どちらでもいいですよ」とお声がけしましたが、
結果的に両方なさる方が多かったです。
というのも切り絵を見ていると自分もやりたくなるからです。

写仏

切り絵

実際私も切り絵をやってみましたが、カッターでピッピッと切るのが楽しく、
刃物を使っていることもあって集中しながらやっていると時間もあっという間に経ち、
そしてかわいらしい阿弥陀様の切り絵が完成しました。

阿弥陀様の切り絵中

南無阿弥陀仏

できあがった作品には魂入れのお経をあげました。

魂入れの読経

以前にも参加してくださった方も多く、
「また来てくれてありがとね」
「いえ、お元気そうで何よりです」
そんな会話を楽しみながら2日間活動させていただきました。

お話中

今回七ヶ浜町を訪問して印象深かった風景は、仮設住宅の跡地と海岸部でした。

七ヶ浜町でのボランティア活動は今回で7回目です。
震災年と翌年は家の床下や畑の泥掻きが主でしたが、
それが必要なくなった3年目からは仏壇が流された人達の為に、
仮設住宅の集会所で写仏会を始めました。

昨年は仮設住宅に住んでいた人達が集合住宅などへの移住により、
公民館などで写仏会をおこないました。

そして今回、何百世帯もあった仮設住宅の場所は更地になって、たくさんの草が生えていました。

海岸は防潮堤によって海や松島がまったく見えなくなっており、
海岸付近に一軒家や施設が建ち始めていました。

防潮堤については再三の検討の末に建造されたものであり、
海岸付近で安心して居住する為には必要だということは重々承知していますが、
それでも正直喪失感や閉塞感を持たずにはいられませんでした。

不易流行。
変わるべきもの、変わらぬもの。

人間の都合で自然の摂理をねじ曲げればその反動が必ずくる、
それを忘れてはならないとあらためて思いました。

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