2017/10/1 白隠演談とトークの夕べ

白隠演談
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白隠演談とトークの夕べ

10月1日、東壽院本堂におきまして《白隠演談とトークの夕べ》がおこなわれました。

「五百年間不出」と呼ばれ、後世に大きな影響を与えた江戸時代の傑僧、白隠禅師。
普通の寺の和尚として生涯を過ごされ、今でも地元では親しみを込めて「白隠さん」と呼ばれていますが、
明治天皇より「正受国師」の国師号を贈られています。

では、白隠禅師とはいったいどのような方だったのでしょうか。
そして私たちに何を伝えようとされたのでしょうか。
白隠禅師の人となりに触れ、その思いを紹介する一夜になりました。

第1部:動読『子育て白隠』

第1部:動読『子育て白隠』

俳優の奥野晃士さん、飯田暁子さん、寺庭が語り、
ムッシュびやぼんさんが音楽を奏でる朗読劇です。

江戸中期、沼津は原にある豆腐屋の主人孫兵衛とその妻お国、
真面目な夫婦の一人娘、お艶は遊び盛り。
とうとう親には言えない人の子を産んでしまいます。

「この子の父親はどいつだ!」「いったい誰なんだい?」
頑固一徹の父と情深い母の連日の問い詰めに耐えかねたお艶は、
「おとっつぁんの尊敬する松蔭寺の白隠和尚さんの名前を出せば・・・」
思いあまって「この子の父親は白隠様!」と言ってしまいます。

今まで神仏のように信仰していた白隠様がまさか!
あまりの驚きに、敬慕の念がそっくり恨み心に変わってしまった孫兵衛は、
托鉢にやってきた白隠さんに生まれて間もない赤ん坊を押しつけます。
赤ん坊を渡された白隠さんは一言、

「おお、そうかね」

そして寒空の中、赤ん坊のお乳を求め歩きます・・・

飯山の正受老人のもとで壮絶な修行をされた若き日の白隠禅師のエピソードをはさむ、
情感あふれる物語に皆様引き込まれていました。

日本茶インストラクター大川雅代さんによる呈茶サービス

そして休憩時間には、日本茶インストラクター大川雅代さんによる呈茶をいただきました。
苦みとほのかな甘みがはっきり感じられるお茶に、皆様「美味しい!」とおっしゃっていました。

第2部:トーク「白隠さんが伝えたかったこと」

第2部:対談「白隠さんが伝えたかったこと」

第2部では奥野さんと住職の対談がおこなわれました。

「白隠さんは何故修行したのか」
「白隠さんが師匠から伝えられたもの」
「白隠さんが私たちに伝えようとしたもの」
「白隠さんが赤ん坊を抱いた時の気持ち」

このような内容についてお話しをさせていただきました。

そして最後に全員で坐禅をおこない、皆様すっきりしたお顔で帰られていきました。

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